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【Amazonセラーセントラルの経理】freeeへの取り込み手順と会計処理|決済レポートV2の出し方・仕訳例・年末の注意点

公開 2026.10.13

Amazonセラーセントラルの経理

Amazonで商品を売っていると、銀行に入ってくるのは「売上から手数料などを差し引いた金額」だけです。通帳の入金額をそのまま売上にしてしまい、売上が少なく、手数料が計上されていない帳簿になっている、というケースをよく見かけます。

この記事では、Amazonの出品者向け管理画面「セラーセントラル」からデータを取り出し、freee会計に取り込む手順を、ログインしてからの画面の順番どおりに説明します。あわせて、仕訳の考え方、年末の注意点、消費税・インボイスのポイントも整理します(2026年10月時点のfreeeヘルプの手順にもとづいています。画面の名前は変わることがあります)。

Amazon物販の会計処理の基本

Amazonからの入金は、次のようなものが差し引きされた「純額」です。会計では、これを分けて記帳します。

決済レポート上の項目会計上の扱い
商品代金・商品の消費税・配送料(お客様が払った額)売上高(総額で計上)
販売手数料・FBA配送代行手数料・月間登録料など支払手数料(Amazonへの支払い)
Amazonポイントの費用・プロモーション割引売上値引き、または販売促進費
返品・返金売上のマイナス
FBA在庫の紛失・破損の補償雑収入
引当金(留保額)Amazonにまだ預けているお金(入金予定)
売上は手数料を引く前の「総額」で計上します。入金額だけを売上にすると、売上も手数料も少なく記帳され、消費税の計算や、売上の金額を基準にする判定(課税事業者になるかどうかなど)にも影響します。

freeeに取り込む前の準備:Amazon口座を登録する

freee会計では、Amazonのデータを「Amazon(セラーセントラル)」という口座を使って取り込みます。最初に一度だけ口座を登録します。

  • freee会計の[口座]の登録画面から、「連携せずに口座を登録」の手順でAmazonセラーセントラル用の口座を登録します
  • 登録すると、ホーム画面の左側に「Amazon(セラーセントラル)」という口座ができます
  • この口座は、Amazonからまだ入金されていない売上を管理する「売掛金」の役割をします

手順1:セラーセントラルから「決済レポートV2」をダウンロードする

freeeに取り込むのは、セラーセントラルの「決済レポートV2」というテキストファイルです。入金(決済)ごとに1ファイルできます。

  • 1. ログイン:セラーセントラル(sellercentral.amazon.co.jp)に、出品用のアカウントでログインします
  • 2. 画面を開く:左上の[メニュー]→[支払い]→[ペイメント]を開きます
  • 3. タブを選ぶ:ペイメントダッシュボードの[過去の決済情報]タブを開きます
  • 4. ダウンロード:取り込みたい決済期間の行で[決済レポートV2をダウンロード]をクリックします。拡張子が「.txt」のファイルが保存されます
「V2」と書かれていない[決済レポートをダウンロード]のファイルは、freeeに取り込めません。ファイル名や中身は編集せず、そのままアップロードします。また、1ファイル2万行以上のファイルや、Amazon.co.jp以外(Amazon USなど)のレポートは取り込めません。

手順2:freeeにアップロードして取引を作る

  • 1. 口座を開く:freeeのホーム画面左側の[Amazon(セラーセントラル)]をクリックします
  • 2. アップロード画面へ:口座の詳細画面の「関連する操作」から[ファイルアップロード]をクリックします
  • 3. ファイルを選ぶ:ダウンロードした決済レポートV2をアップロードします。決済期間と支払金額が表示されるので、前回取り込んだ期間の続きになっているか確認します
  • 4. 勘定科目・税区分を設定:[設定を確認する]をクリックし、Amazonの取引区分ごとに、freeeの勘定科目と税区分を選びます(初回のみ。あとから[マスタ・口座]→[設定]→[タグのマッチングを編集]でも直せます)
  • 5. プレビュー:[設定を保存し、プレビューする]で、売上・手数料・引当金などの取引を確認します
  • 6. 取り込み:[インポートを実行する]をクリックすると、注文番号ごとに取引が作られます

取り込んだ取引は、Amazon(セラーセントラル)口座の[取引の一覧]、または[取引入力]→[収入・支出形式(取引の一覧・登録)]で、決済口座を「Amazon(セラーセントラル)」に絞り込むと確認できます。取引の備考欄には、注文番号やSKU(商品の管理番号)が入ります。

取り込まれる仕訳の例

freeeヘルプの例では、2,400円(税込)のTシャツが売れ、Amazonポイントの費用24円と手数料392円が差し引かれて、入金額が1,984円になる場合、次のような仕訳が作られます(税込経理の場合)。

借方金額貸方金額
売上高(ポイント費用)24売上高(商品代金)2,182
支払手数料392売上高(商品の消費税)218
Amazon(セラーセントラル)1,984

手順3:入金されたら「口座振替」で消し込む

Amazonから銀行口座に入金されたら、その銀行の明細を、Amazon(セラーセントラル)口座から銀行口座への「口座振替」として登録します。これで、Amazon口座に残っていた売掛金が消え、「売上を回収した」記帳になります。銀行明細を「売上」として登録すると、売上が二重になるので注意しましょう。

取り込んだあとに確認・修正するポイント

  • 期間の重複:同じ決済期間を2回取り込むと取引が二重になります。freeeの[インポート履歴]や取引の重複チェック機能で確認できます
  • 仮勘定:freeeが判別できなかった項目には、仮の勘定科目が付きます。決算前に正しい科目に直します
  • 税区分:税区分は1つしか設定できないため、軽減税率8%の商品(食品など)と10%の商品が混ざっている場合は、取引の税区分を一括編集で直します
  • 海外への販売:freeeは販売先が国内であることを前提にしています。海外に販売した分は、消費税の区分を修正します
  • FBA在庫の補償:紛失・破損の補償は「雑収入」で取り込まれます
  • 合計が0円の取引:売上と手数料がちょうど相殺される注文などは、自動で振替伝票として登録されます
  • 取り込まれない項目:マイナス残高をクレジットカードから支払ったときの調整額などは取り込まれません。カードの明細の側で記帳します

年末・決算のときの注意点

売上の計上時期(期ズレ)

freeeに作られる取引の日付は、決済レポートの「posted-date-time」(Amazon側で計上された日時)を日本時間に直した日です。決済期間が年末(法人は決算日)をまたぐ場合、12月中に発送・販売した商品の売上が、翌年1月の決済レポートに入っていることがあります。

年末に販売した分は、その年の売上として計上する必要があります。決算のときは、最後の決済期間の明細を見て、年をまたいだ分の売上と手数料を確認し、必要に応じて売掛金・未払金として調整しましょう。

FBA在庫の棚卸

FBAでAmazonの倉庫に預けている商品も、期末の在庫(棚卸資産)です。手元の在庫だけでなく、FBA在庫や、Amazonの倉庫へ輸送中の在庫も数えて、仕入値で期末の在庫を計上します。数量はセラーセントラルの在庫関連のレポート([レポート]→[フルフィルメント]の在庫台帳など)で確認できます。

消費税とインボイスのポイント

  • 課税事業者かどうか:2年前(基準期間)の課税売上高が1,000万円を超えると、消費税の申告が必要です。判定は手数料を引く前の売上(総額)で行います(消費税はいつから納めるかの記事)
  • インボイスの登録:購入者が会社など事業者の場合、適格請求書を求められることがあります。登録した場合は、セラーセントラルの消費税の設定画面で登録番号(T+13桁)を入力すると、Amazonが発行する購入者向けの請求書に番号が表示されます
  • 手数料の請求書:Amazonに支払う手数料の適格請求書(インボイス)は、セラーセントラルで確認・保存できます。消費税の申告で仕入税額控除を受けるために保存しておきましょう
  • 海外のAmazonで売る場合:日本から海外のお客様に輸出する売上は輸出免税(0%)になり、輸出を証明する書類の保存が必要です

副業でAmazon物販をしている場合

会社員の副業で、物販の所得(売上から仕入・手数料などの経費を引いた額)が年20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です。20万円以下でも、住民税の申告は必要です。継続して仕入・販売をしている場合は、開業届と青色申告承認申請書を出しておくと、青色申告特別控除などの特典を使えます。

よくある質問

Q. 通帳の入金額をそのまま売上にしてはだめですか?

A. 売上は手数料を引く前の総額で計上するのが原則です。入金額だけを売上にすると、売上と手数料の両方が少なく記帳されます。所得の金額は同じでも、消費税の計算や課税事業者の判定がずれるので、決済レポートで総額に直しましょう。

Q. 決済レポートV2は毎回取り込む必要がありますか?

A. 決済(入金)ごとにファイルができるので、毎回取り込みます。月に1回などタイミングを決めて、前回の続きの期間から取り込むと、漏れや重複を防げます。

Q. 引当金(留保額)はどう処理されますか?

A. 引当金は、Amazonが一時的に預かっている入金予定のお金です。freeeでは取引として取り込まれ、Amazon(セラーセントラル)口座の残高(売掛金)として残ります。次の決済で入金されたときに、口座振替で消し込まれます。

まとめ

Amazon物販の経理は、セラーセントラルの[支払い]→[ペイメント]→[過去の決済情報]から決済レポートV2をダウンロードし、freeeのAmazon(セラーセントラル)口座にアップロードするのが基本の流れです。売上は総額、手数料は経費として記帳し、入金は口座振替で消し込みます。年末は、売上の期ズレとFBA在庫の棚卸を忘れずに確認しましょう。

当事務所はfreeeに対応しており、Amazon物販の記帳代行や、決済レポートの取り込み設定、決算・確定申告まで承っています。初回相談は無料です。お気軽にご相談ください。

ご注意

本記事は2026年10月13日時点の法令・情報にもとづいて作成しています。税制は改正されることが多いため、お読みいただく時期によっては内容が変わっている場合があります。また、記事は一般的な情報をわかりやすくお伝えするためのもので、実際の取り扱いはお一人おひとりのご事情によって異なることがあります。内容には十分に注意しておりますが、本記事をもとにしたご判断の結果については責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。個別のご相談は、どうぞお気軽に当事務所へお問い合わせください。

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