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【みんなやってるけど…実はNG?】経費にできそうでできない支出8選

公開 2025.07.25

事業をしていると、「これって経費にできる?」と悩む場面が数え切れないほどあります。なかには、なんとなく“みんなやっているから”と軽い気持ちで経費にしてしまう方もいるかもしれませんが、それは非常に危険です。税務調査で否認されれば、追徴課税の対象にもなりかねません。

この記事では、実務と調査の両視点から「経費にできない」8の支出を解説します。

Q1. 家族との外食で「会議費」処理していたけど、問題ありますか?

A. はい、ほぼ確実に経費否認されます。

たとえ「仕事の話をした」と主張しても、同行者が配偶者や子ども、恋人などの“家族関係者”であれば、私的性格が強いと判断されます。
「業務に必要な食事だった」と認めてもらうには、第三者との会食、議事録や打ち合わせ内容の記録、招待の経緯などを残しておく必要があります。

税務調査現場では「誰と食事したか」「どんな会話をしたか」は必ず確認されます。記録が曖昧で、プライベート性が強いと見なされると、重加算税の対象になることも。

Q2. ゴルフ会員権やジム会費は、まったく経費にできないの?

A. 原則NGですが、例外もあります。

ゴルフやジムの会費は、税務上は“娯楽費用・私的支出”と分類されることが多く、原則として損金不算入です。

ただし、次のようなケースであれば一部認められる可能性があります:

  • 取引先との接待・商談に使われている(→ゴルフ場の利用料は交際費として)
  • 公式な社内イベント・福利厚生の一環として、従業員全体に提供されている
  • 按分処理(業務利用分と私的利用分を明確に分けて処理)
どの場合も、「何の目的で」「誰と使ったか」「記録があるか」が重要です。ただの“社長の健康づくり”では通りません。

Q3. 毎日スーツで働いているのに、経費にできないっておかしくない?

A. 気持ちはわかりますが、原則NGです。

スーツ・ワイシャツ・ビジネスバッグなどは、どれだけ“仕事のために”着ていても、私生活でも使用できるため、「生活費」に含まれます。

税務の世界では「業務専用でなければ経費にならない」が基本原則。
一方、以下は例外的に経費化が認められるケースです:

  • 作業着・制服(企業ロゴ入りのポロシャツなど)
  • 法律や業種で着用が定められている特殊衣類(建設業・警備業・医療従事者など)
「職業上でしか使えない物」であれば、必要経費として処理可能です。

Q4. 一人社長なんですが、人間ドックを「福利厚生費」で落とせますか?

A. ほぼ確実に否認されます。

福利厚生費は、“従業員全体に公平に提供されるもの”でなければなりません。社長1人しかいない法人の場合、福利厚生としての性格がないためNGです。

調査でよく見るNGパターン:

  • 社長1人法人で人間ドックを経費にしている
  • 高額な自由診療や歯科治療費を「健康維持のため」として計上している
いずれも「私的支出」と判断され、追徴対象となります。
※従業員がいる場合は、社内制度を整えたうえで一定の費用が福利厚生費として認められる可能性あり。

Q5. 自宅兼事務所のネット代は全額経費にしていいの?

A. 全額ではなく、“業務利用分のみ”を家事按分して経費にします。

たとえば、月額6,000円のWi-Fi代のうち、「仕事で平日8時間使っている」と説明できれば、50%(3,000円)などを経費計上することが可能です。

按分の根拠例:

  • 勤務時間/生活時間の比率
  • 使用端末(業務専用PC・スマホ)との関連性
  • 曜日・時間帯の利用実績(ルーターのログなどが参考にされることも)
安易に「全額経費」にすると、税務署から「過大な経費」として否認されるリスクがあります。

Q6. SNSで仕事してるんだけど、美容費とか服代は経費になる?

A. 例外的に認められるケースもありますが、非常に慎重な判断が必要です。

インスタグラマー、YouTuber、美容系モデルなどの場合、「撮影や仕事の一部としての美容費や衣装代」は、職業経費として認められる可能性があります。

ただし、税務署の目はかなり厳しく、以下を求められます:

  • 投稿内容や写真と支出内容との関連性
  • プライベート利用との線引き(按分)
  • 領収書、購入理由、ビジネス効果などの記録
→ 「美容も仕事のうち」は一見通りそうですが、根拠なき経費処理は即アウトになります。

Q7. 勉強のために自己啓発セミナーに参加しました。経費にできますか?

A. 業務に関連していればOKですが、“趣味・副業目的”だとNGです。

たとえば、税理士が「最新税法セミナー」に参加するなら経費になりますが、同じ人が「マインドフルネス研修」に参加した場合、その業務関連性が問われます。

判断基準:

  • 現在の業務に直結しているか
  • 収入に影響する具体的な学習内容か
  • 趣味・副業・副収入を目的としていないか
→「投資」「副業」「スキルアップ」などが目的だと、プライベート支出とみなされる可能性が高いです。

Q8. 香典や祝儀などは交際費で処理できますか?

A. 相手と目的によっては経費になります。

  • 取引先の慶弔費(香典・祝儀など)→ OK(交際費)
  • 社員への慶弔金 → OK(福利厚生費)
  • 家族・親戚・私的な友人 → NG(私的支出)
注意点としては、常識的な金額を超えると「過大な交際費」と判断されること。また、香典返しを受け取った場合は、それも記録しておくと調査で安心です。

税理士と一緒に始めてみませんか?

「経費をどこまで入れていいのか」、「どんなものが経費になるか」
不安な方は、ぜひお気軽にプロに相談してみてください。


ご注意

本記事は2025年7月25日時点の法令・情報にもとづいて作成しています。税制は改正されることが多いため、お読みいただく時期によっては内容が変わっている場合があります。また、記事は一般的な情報をわかりやすくお伝えするためのもので、実際の取り扱いはお一人おひとりのご事情によって異なることがあります。内容には十分に注意しておりますが、本記事をもとにしたご判断の結果については責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。個別のご相談は、どうぞお気軽に当事務所へお問い合わせください。

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